ハノン活用法〜技術向上のための練習5選〜
ピアノ演奏において、
技術力、表現力の向上は上達への必須条件です💡
今回は技術力の向上に効果的なハノンの活用法を書いていきます。
技術力とは?
・利き手関係なく、
全ての指先・タッチのコントロールができ、音の粒を揃えた打鍵ができること
・曲中における難所を弾く技量をつけること
・一定のテンポで弾けること
つまり、曲を弾くための指の訓練というわけですね💡
指の訓練に効果的な教本がこちら。
全音ピアノライブラリー 全訳ハノンピアノ教本 全音楽譜出版社 価格:1,320円 |
音大生は勿論のこと、多くのピアニストも愛用する一冊です。
《ハノンのメリット》
・指の独立ができる
・指が速く、正確に動く様になる
・粒を揃えて弾けるようになる
・曲中の基本的なテクニックが身につく
技術が身につけば、モーツァルトの《トルコ行進曲》やショパンの《幻想即興曲》といった憧れの曲も弾けるようになるでしょう👍
また、表現力をつけるためにも技術は欠かせません。
「曲のクライマックスでcrescendo!盛り上げたい!」と思っても、
指が訓練されていないと良い音は出ません。
表現の幅を広げるために、ハノンを活用していきましょう!
【ハノンの練習方法】
①メトロノームと友達になる
ハノンをする上で大切な事は、
「メトロノームをつける事!」です。
弾きづらい薬指・小指はテンポが遅れてしまいがち。
メトロノームで速さの指標を設定することで、どの指も同じスピードで弾けるようにします。
メトロノームは両手の時だけではなく、
片手の時も、変奏をする時にもつけると良いでしょう。
②非利き手は利き手の2倍練習する
ピアノは左右どちらの手も自在にコントロールできる事が不可欠です。
多くの方は利き手があると思います。
日常生活の中で咄嗟に出るのはどちらですか?
荷物を持つ時、利き手があるのではないでしょうか。
何気ない動作の積み重ねであっても、知らず知らずのうちにどちらかに偏ってしまいます。
これは体幹のバランスも悪くなり、姿勢、そして演奏にも影響します。
普段使わない手は2倍以上練習して、コントロールを養うようにしましょう。
③変奏してみる
ハノンの教本にはリズム練習の一覧が載っているページがあります。
ぜひこちらをやっていただきたい💡
ただし、全てやる必要はありません❗️
お勧めは3,4,5,13,14の変奏が良いでしょう。
特に付点の変奏はぜひ取り入れてみて下さい。
①でも記述したように、
変奏の時もメトロノームをつけると良いです。
リズム感がつき、テンポが遅れることなく演奏できるようになります。
④色んな速さで弾く
基礎練習は「スピードが速ければ良い」というものではありません。
片手であっても、両手であっても
スローテンポにしても弾ける事。
特にゆっくり練習の時は全てppで弾いてみる、
スケールやアルペジオはcrescendoをつけてみるなど
工夫を凝らしながら練習することで充実した練習メニューを組む事ができます。
⑤どんな時も音の粒を揃えて弾く
最も重要なのが粒を揃えて弾く事。
1〜30までは独立した指を作り上げるためのトレーニングですが、
・良いタッチで弾けているでしょうか?
・手首は動かしすぎていないでしょうか?
・力が弱い薬指・小指の音は一つ一つ同じ大きさで弾けていますか?
自身の弾いている音をしっかり聴く必要があります。
そして「聴く」ことは、その後色んな曲に挑戦した時に役立ちます💡
スケール・アルペジオの時も同様で、
指くぐりをした際に音がデコボコしていないか、
同じ音の粒で綺麗に弾けているかどうか、
ぜひ振り返ってみてください。
ハノンは単に指の訓練用の教本で終わってしまうと勿体ないです🙅♀️
"粒の揃った綺麗な音で、一定のテンポで弾く能力を養う"
ためのトレーニング本です♪
【ピアノ弾き】Itsuki
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