いつきのピアノ生活

ピアノに関することを思いつくままに。更新不定期です。

ハノン活用法〜技術向上のための練習5選〜

 

ピアノ演奏において、

技術力、表現力の向上は上達への必須条件です💡

 

今回は技術力の向上に効果的なハノンの活用法を書いていきます。

 

 

 

 

技術力とは?

・利き手関係なく、

全ての指先・タッチのコントロールができ、音の粒を揃えた打鍵ができること

 

・曲中における難所を弾く技量をつけること

 

・一定のテンポで弾けること

 

 

 

つまり、曲を弾くための指の訓練というわけですね💡

 

 

 

指の訓練に効果的な教本がこちら。

 

全音ピアノライブラリー 全訳ハノンピアノ教本 全音楽譜出版社

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(2021/3/23 19:55時点)

 

全音楽譜出版社から出ている「全訳ハノンピアノ教本

 

音大生は勿論のこと、多くのピアニストも愛用する一冊です。

 

 

《ハノンのメリット》

 

指の独立ができる

・指が速く、正確に動く様になる

粒を揃えて弾けるようになる

・曲中の基本的なテクニックが身につく

 

 

 

技術が身につけば、モーツァルトの《トルコ行進曲》やショパンの《幻想即興曲》といった憧れの曲も弾けるようになるでしょう👍

 

 

また、表現力をつけるためにも技術は欠かせません。

「曲のクライマックスでcrescendo!盛り上げたい!」と思っても、

指が訓練されていないと良い音は出ません。

 

表現の幅を広げるために、ハノンを活用していきましょう!

 

 

 

 

【ハノンの練習方法】

 

 

メトロノームと友達になる

 

ハノンをする上で大切な事は、

メトロノームをつける事!です。

 

弾きづらい薬指・小指はテンポが遅れてしまいがち。

メトロノームで速さの指標を設定することで、どの指も同じスピードで弾けるようにします。

 

 

メトロノームは両手の時だけではなく、

片手の時も、変奏をする時にもつけると良いでしょう。

 

 

 

②非利き手は利き手の2倍練習する

 

ピアノは左右どちらの手も自在にコントロールできる事が不可欠です。

多くの方は利き手があると思います。

 

日常生活の中で咄嗟に出るのはどちらですか?

 

荷物を持つ時、利き手があるのではないでしょうか。

 

何気ない動作の積み重ねであっても、知らず知らずのうちにどちらかに偏ってしまいます。

これは体幹のバランスも悪くなり、姿勢、そして演奏にも影響します。

 

 

普段使わない手は2倍以上練習して、コントロールを養うようにしましょう。

 

 

 

 

③変奏してみる

 

ハノンの教本にはリズム練習の一覧が載っているページがあります。

 

ぜひこちらをやっていただきたい💡

 

ただし、全てやる必要はありません❗️

お勧めは3,4,5,13,14の変奏が良いでしょう。

特に付点の変奏はぜひ取り入れてみて下さい。

 

 

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①でも記述したように、

変奏の時もメトロノームをつけると良いです。

リズム感がつき、テンポが遅れることなく演奏できるようになります。

 

 

 

 

④色んな速さで弾く

 

基礎練習は「スピードが速ければ良い」というものではありません。

 

片手であっても、両手であっても

スローテンポにしても弾ける事。

 

 

特にゆっくり練習の時は全てppで弾いてみる、

スケールやアルペジオはcrescendoをつけてみるなど

工夫を凝らしながら練習することで充実した練習メニューを組む事ができます。

 

 

 

⑤どんな時も音の粒を揃えて弾く

 

最も重要なのが粒を揃えて弾く事。

 

 

 

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1〜30までは独立した指を作り上げるためのトレーニングですが、

 

・良いタッチで弾けているでしょうか?

 

・手首は動かしすぎていないでしょうか?

 

・力が弱い薬指・小指の音は一つ一つ同じ大きさで弾けていますか?

 

 

自身の弾いている音をしっかり聴く必要があります。

そして「聴く」ことは、その後色んな曲に挑戦した時に役立ちます💡

 

 

スケール・アルペジオの時も同様で、

指くぐりをした際に音がデコボコしていないか、

同じ音の粒で綺麗に弾けているかどうか、

ぜひ振り返ってみてください。

 

 

ハノンは単に指の訓練用の教本で終わってしまうと勿体ないです🙅‍♀️

 

 

 

"粒の揃った綺麗な音で、一定のテンポで弾く能力を養う"

ためのトレーニング本です♪

 

 

 

 

 

 

 

【ピアノ弾き】Itsuki

Twitter: https://twitter.com/@RClqi37RdicaRjf

 

YouTube:https://youtube.com/channel/UCKQm7HN36Rv2njUzeika24g

 

 

ShigeruKawaiのピアノの外観が高級すぎる⁉︎

 

 

ShigeruKawaiの音色や購入の流れについては別記事にて記載しました。

 

本日は見た目編です!

 

 

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奥行きが180cm

高さ102cm(蓋を閉じた状態)

間口152cm

 

 

新品なので艶がありますね☺️

 

 

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鍵盤の蓋を開けると堂々たる"Shigeru Kawai"の文字が‼︎

斜体でオシャレです。

 

 

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譜面台(楽譜を置く場所)にもSKのロゴが入っています♪

 

 

販売担当の方曰く、

「グレードの高いピアノなので、音色やタッチはもちろん、見た目にも高級感が溢れる仕様にした」との事💡

 

…さすがシゲルカワイ。

 

 

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響板の中はこんな色です。

今までのRXやGXシリーズとは異なり、オレンジ色のような濃い色をしています。

 

ベヒシュタインのホフマンというピアノはシルバーでしたが、こちらはまるで銅のような、あたたかみのある色合いです。

 

 

 

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こちらは突上棒です。

蓋を開ける際に使うものですが、1番左が金です😳

通常は全て黒なのですが、ここだけ金色

 

 

前ピアノでは、この金色の1番短い突上棒で蓋を開けて練習していたので、この色は個人的に嬉しいです。

 

 

 

【付属品】

 

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このSKで嬉しいのがこれです。

ピアノは長時間座って弾くので、腰やおしりを痛めやすいです。

 

コンクール会場や発表会のときに舞台上でよく見かけるトムソン椅子は、実は腰にかなりの負担がかかります。

 

 

SKシリーズは、このフワフワのソファ地の椅子が付属品としてついてくるんです!!!

(これも結構なお値段がしそうです…💦)

 

見た目はフカフカそうに見えますが、意外にしっかりした作りで凹みすぎることはありません。

重心移動もちゃんと可能です。

 

 

ピアノを弾かない時でも、読書用として、あるいはYouTubeを見たりする際にも使っています。

 

 

こちらの椅子も背中部分にSKのロゴが入っています。

 

私はトムソン椅子を選びましたが、高低自在椅子にも変更できます。

 

 

 

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あとはインシュレーター

ピアノのお皿の部分の事ですね。

 

防音対策、

地震が起きた際にピアノが滑って大事故に繋がらないようにするなどのメリットがあります。

 

 

また、グランドピアノは300kgあるので床の凹みを軽減してくれます。

(インシュレーターをしていてもインシュレーターの跡が残っていることがあります。)

 

 

SKの試弾の際に、

インシュレーターをした時と抜いた時とで響きにものすごく差が出ました。

 

小さいお皿部分ですが、それが担う役割はかなり大きいです。

 

 

 

【新品グランドピアノ】SIGERU KAWAI(シゲル カワイ) SK-2

価格:3,025,000円

 

 

Shigeru Kawai 購入の流れ

 

2021年3月14日

Shigeru Kawaiが我が家にやって来ました。

 

 

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(SK2)

 

今回購入したのは大手ピアノメーカーKAWAIの中でも上位メーカーである"SKシリーズ"です。

 

 

 

 

元々、ピアノはRX2を使用していました。

しかし16年弾き続けた結果、鍵盤がカタカタ、音が鳴らなくなったり、ついに弦切れが多発…😱

 

 

オーバーホールか、新たに買うかの選択を余儀なくされてしまいました。

 

16年連れ添ったピアノ、しかも両親が私に買ってくれたものだったので、手放すかどうかは悩みました。

 

 

 

 

 

 

【購入を決意】

 

そんな中、スタインウェイD-274を弾く機会がありました。

スタインウェイのフルコンサートピアノで、プロのピアニストさんが舞台上で弾かれるピアノですね。

 

 

ホールの中で一流が弾くピアノを触れた時、自分の実力、弾き方が「追いついていない」と感じました。

 

今まで発表会でスタインウェイを何度か弾いてきましたが、いつも「良い音だ、素敵だ」と感じていたので、はじめての違和感でした。

 

 

・弱音の出し方

・身体を使った伸びのある音

・多彩な音色

・「聴く」とはどういうことか

 

 

良いピアノで練習したいと切に思いました。

 

 

 

さらに、RX2を購入してくれた両親からも、

「これだけ弾いて、さらに次のステップへ進むのなら、『今までありがとう』と感謝の気持ちを込めて、送り出してあげなさい」

と言ってもらえた事もあり、

新しいピアノを迎えることにしました。

 

 

楽器店をめぐり、その中でも弾き心地と音色、低音の良さからSKシリーズを買うことに決めました。

 

 

 

【そして契約】

 

 

KAWAIさんの直営店にて試弾をさせて頂きました。

試弾の時の感想はこちら💡

 

itsuki-piano.hatenablog.com

 

GXシリーズも弾かせて頂きましたが、SKシリーズは弾いた瞬間に鳴り具合が異なるのが分かりました。

 

SK2とSK3を見せて頂き、私はSK2を選びました。

 

その日は契約書にサインをするだけです😊

 

 

 

【ピアノの選定へ】

 

選定とは

同じ品番のピアノを2台、もしくは3台置いて弾き比べ、自身の気に入った方を選べるシステム。

 

 

選定の際の感想はこちら💡

 

itsuki-piano.hatenablog.com

 

 

 

選定では、担当の方からご連絡を頂き、自分の好みのタッチや音色を事前に伝えておくと調律で対応して下さるそうです。

 

私はタッチは重めが良いと伝えました。

音色に関しては、演奏者次第だと考えたので要望は特になく、SKのありのままを見ようと思っていました。

 

 

選定の際は直営店にて弾き比べ、選んだピアノがそのまま家にきます。

 

 

 

【支払い】

 

クレジット、もしくは銀行振込を選択できます。

グランドピアノは決して安くない金額なのでクレジットカード払いはオススメです👍

 

担当の方が自宅まで出向いて下さり、

クレジットの場合はその場で支払いを、

銀行振込の場合は振込用紙を貰います。

 

 

 

【前ピアノの引取】

 

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RXとのお別れです。

業者の方がペダルと脚の部分を分解し、傷がつかないよう布団にくるんで梱包して下さいます。

 

ベテランの方がいらっしゃり、

今まで見てきた中でもトップクラスで状態が良いと言って下さいました。

 

傷もなく、ワックス掛けもしていたので艶があります。

自分でも、とても誇らしかったです。

 

 

 

驚くのが、300kg以上あるピアノを、台車があるとはいえ、人力で運ばれること。

 

かなりの作業量で、これを1日に複数回されていらっしゃると思うと、本当に凄いと思いました。

 

丁寧に梱包していただき、RXのなくなった部屋は伽藍堂になりました🥲

 

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【そして新たなパートナー】

 

別れがあれば出会いもあり🌸

新たなパートナーとお目見えです。

 

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この日はたった2人で業者の方がこのピアノを搬入して下さり、ただただ驚き、

ひたすら作業の邪魔にならないよう部屋の隅っこにいました😂

 

KAWAIの営業担当の方も来て下さり、搬入作業に立ち合って下さいました。

 

 

 

 

さいごに

 

SKの購入としてはこのような流れになります。

今後、新たなパートナーとして相応しくなれるよう今後も精進しようと思いました。

 

 

 

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RXで弾いた曲一覧

 

ピアノをRXからSKに買い替えるにあたり、

RXで弾いたものを一覧にしてみようと思います。

(自分の振り返りです…🤣)

 

 

 

J.S.バッハ

インベンション全曲

シンフォニア全曲

平均律第1巻 第1番/第2番/第3番/第5番/第6番/

第9番/第10番/第13番/第14番/第15番/

第16番/第17番/第18番/第19番/第20番/

第21番

(プレリュード、フーガ両方含む)

平均律第2巻 第6番/第12番

フランス組曲 第5番全曲

パルティータ第2番全曲

パルティータ第6番トッカータ/コレンテ/サラバンド/エア

 

 

 

クレメンティ

Op.36 No.1/No.4

 

 

【クーラウ】

Op.20 No.1/No.3

Op.55 No.1/No.3

 

 

ハイドン

ピアノソナタ Hob. XVI28 第1楽章

ピアノソナタ Hob. XVI34 第1楽章

ピアノソナタ Hob. XVI37 第3楽章

 

 

 

モーツァルト

ロンドニ長調

ピアノソナタ第7番 K.309

ピアノソナタ第8番 K.310

ピアノソナタ第11番 K.331

ピアノソナタ第13番 K.333

ピアノソナタ第14番 K.457

ピアノソナタ第16番 K.545

ピアノソナタ第18番 K.570

 

 

ベートーヴェン

ピアノソナタ第1番

ピアノソナタ第5番

ピアノソナタ第7番

ピアノソナタ第8番 「悲愴」

ピアノソナタ第10番

ピアノソナタ第11番

ピアノソナタ第12番

ピアノソナタ第14番 「月光」

ピアノソナタ第18番

ピアノソナタ第20番

ピアノソナタ第21番 「ワルトシュタイン」

ピアノソナタ第23番 「熱情」

ピアノソナタ第24番 「テレーゼ」

ピアノソナタ第25番 「かっこう」

ピアノソナタ第26番 「告別」(←現在挑戦中)

ピアノソナタ第27番

エリーゼのために

 

 

 

シューベルト

即興曲Op.90

即興曲Op.142

楽興の時Op94

 

 

メンデルスゾーン

ロンドカプリチオーソ

無言歌Op19 No.3

 

 

 

シューマン

ピアノソナタOp.22

 

 

 

ショパン

ノクターン第1番

ノクターン第2番

ノクターン第8番

ノクターン第9番

ノクターン第11番

ノクターン第14番

ノクターン第15番

ノクターン第19番

ノクターン第20番 「遺作」

スケルツォ第1番

スケルツォ第2番

バラード第1番

バラード第3番(←現在挑戦中)

バラード第4番

ピアノソナタ第2番第1楽章「葬送」

ピアノソナタ第3番第1楽章/終楽章

前奏曲No.16

エチュードOp.10-4

エチュードOp.10-5 「黒鍵」

エチュードOp.10-6

エチュードOp.10-8

エチュードOp.10-12 「革命」

エチュードOp.25-1 「エオリアンハープ」

エチュードOp.25-5

エチュードOp.25-11 「木枯らし」

仔犬のワルツ

幻想即興曲

ポロネーズ第3番 「軍隊」

ポロネーズ第6番 「英雄」

 

 

 

【リスト】

パガニーニによる大練習曲より、

第3番「ラ カンパネラ」

第6番「主題と変奏」

バラード第2番

ヴェネツィアナポリより、3.タランテラ

2つの伝説より、2.波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ

ハンガリー狂詩曲第2番

ハンガリー狂詩曲第12番

ハンガリー狂詩曲第13番

愛の夢第3番

 

 

 

サン=サーンス

死の舞踏

 

 

 

チャイコフスキー

四季より、

2月/6月/7月/10月/12月

ノクターンOp.19 No.4

 

 

 

ドビュッシー

子どもの領分より、

「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」

「ゴリウォーグのケーク・ウィーク」

アラベスク第1番

版画より、

「雨の庭」

ベルガマスク組曲より、

「プレリュード」

メヌエット

パスピエ

 

 

 

ラヴェル

水の戯れ

ソナチネ全楽章

組曲「鏡」より、道化師の朝の歌

クープランの墓」より、プレリュード・リゴードン・トッカータ

 

 

 

プロコフィエフ

ピアノソナタ第2番全楽章

ピアノ協奏曲第3番第1楽章

 

 

 

【連弾】

スメタナ/モルダウ

ドビュッシー/小組曲より「行列」「バレエ」

ブラームス/ハンガリー舞曲第5番

ラヴェル/スペイン狂詩曲より、4.祭り

モーツァルト/二台ピアノのためのピアノソナタ K.448 全楽章

 

 

 

【その他】

ハノン

ツェルニー30番練習曲全曲

ツェルニー40番練習曲全曲

ツェルニー50番練習曲全曲

 

 

 

 

ベートーヴェンなど、ソナタは単一楽章のみの演奏もあります。

 

 

 

 

ピアノが上達しない時に振り返ること5選

 

 

  • 毎日練習しているにもかかわらず、上達を感じなくなった

 

  • 自分の演奏がなんだかパッとしない

 

  • いつも同じ箇所で間違う 

 

 

 

誰もが通る道です。

 

今回は、上達しないときに振り返ってみること5選をご紹介します。

 

 

目次

 

 

 

 

【①曲の難易度は適切か?】

 

自分の実力に見合った曲を選択する事が上達の早道です。

簡単すぎる曲はレベルアップには物足りなく感じますし、難しすぎる曲は練習してもなかなか弾けるようにならないためモチベーションの低下にも繋がります。

 

 

曲が完成するまでにかける期間の目安としては

 

 

1ヶ月未満で完成する場合は実力に対し優しすぎる、

 

3、4ヶ月程度なら実力相応、

 

半年以上かかるようであれば、まだ挑戦するには早いかと思われます。

 

 

 

実は難しい曲に急いで取り掛かるよりは、段階を踏んでいったほうが早く弾けるようになります。

…とはいえ、憧れの曲はすぐにでも弾きたくなるのでしょうが😂

 

 

レッスンに通われている方は、師事されている先生にどんな曲を課題とするべきか、曲目を教えて頂いた方が良いでしょう。

 

 

 

 

【②練習量は?】

 

選曲に問題がなければ、質の良い練習が必要量できているかを振り返りましょう。

 

良い練習とは

「弾けない箇所の部分練習をする事💡」

 

多くの方が曲の最初から譜読みを始めると思います。したがって、曲の最初は弾けるが、後半になるにつれて弾けなくなっていく現象が起きます。

…それは良い練習とは言えませんね?

 

ピアノは自分の弱い所と向き合うもの。

 

時には苦手なフレーズを何百回も繰り返して弾き、それでも弾けない自分を直視しなければいけません。

 

 

でも安心して下さい。

皆さん難しい所、弾けない箇所は同じですから😌

プロのピアニストの方でも、苦戦する所、弾きづらい所は同じです。

 

要はそれを乗り越えてきたかどうか、単に経験値と練習量だけなのです。

 

 

 

【③片手練習をしているか?】

 

ありがちなのがこのパターン🥲

両手ばかり弾いていると、どんどん深みにはまっていきます。

 

私の利き手は右手ですが、どんなに鍛えても左手は利き手よりも動かしづらいです。

少しの差が、ピアノでは大きな差に繋がります。

 

左右のコントロールや音のバランスを取るためにも、片手練習は欠かさずに行いましょう。

 

 

 

 

【④スローテンポで弾いているか?】

 

特に初心者の方は憧れの曲を早く完成させたいというやる気が漲っています。

しかし、これが仇となるケース😂

 

速弾きはおすすめしません。

 

スローテンポでもミスがある、演奏の途中で止まってしまう場合には、まだテンポが早いです。

一曲弾ききれるテンポ設定を行いましょう。

 

急がば回れ」ですね。

 

 

 

 【⑤メンタルが安定しているか?】

 

楽器というのは正直で、自分のメンタル面によって音が変わります。(これ本当です💡)

 例えば音楽試験が近い、コンクールの日が近いといった緊張感でも影響されます。

 

 

メンタルコントロールを行い、半身浴をしたり、普段から生活習慣を整えておきましょう。

「今日はなんだか調子が悪いな...」と感じたら、練習を切り上げて休憩を入れるのも良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

分析を何度も繰り返し、ご自身の演奏を見直して、ぜひ素敵なピアノライフを♪

 

 

 

ロマン派という時代

 

音楽には大きく分けて4つの時代があります。

バロック 

・古典

・ロマン

・近・現代

 

今回は3つめのロマン派の時代に焦点を当てていきます。

 

ロマンとは?

ラテン語から派生した、ロマンス語で書かれた物語や詩ロマンスが語源です。

 

 

ロマン主義運動の思想

 

→感情や感覚・直感を通じてしか辿り着けない世界には、逃れようもない現実があるという思想。

つまり、感情や直感、個性、強烈な表現力に高い価値を見出したわけです。

 

 

 

前時代の古典時代(ハイドンモーツァルトベートーヴェンで有名ですね)から受け継がれたロマン派の時代には「調性」という概念が確立されます。

 

 

・不協和音の多用

・転調

・音楽を詩に見立てたり、絵画からの影響をうけて物語の構成を似せる

 

といった、革新的な芸術表現を模索していた時代でした。

 

 

 

【社会背景】

 

かつては貴族や教会のための音楽でしたが、18世紀後半からは作曲家自身がコンサートを催し、その収入によって生計を立てるようになりました。

 

18世紀に入りクリストフォリがピアノを発明し、19世紀にはフェルトで包まれたハンマーや金属板の導入により、構造が飛躍的に向上しました。

 

こうした背景から、超絶技巧の曲が次々に生み出され、演奏技術を要するようになっていきます。

リストの超絶技巧練習曲は有名ですね💡

 

 

 

ピアノのための曲作りも進みます。

富裕層の家庭において、「お稽古事」として習い始める者も増えます。

 

この時代のバイエル、ブルグミュラーツェルニーは多くの練習曲を残しました。

 

 

 また、印刷の普及により、作曲家と演奏家の分業がすすみます。

ヴァイオリン曲はパガニーニピアノ曲ショパン、歌曲はシューベルトといった、ジャンルの専門化もすすみました。

 

 

 

 

【幻想即興曲】弾き方のコツ・背景〜解説〜

 

 

 

「いつかは弾きたい曲」で人気な幻想即興曲

A-B-A'-コーダというシンプルな構造でありなが、速いパッセージやゆったりとした美しい部分が出てきます。

 

 

作曲・出版年は1835年

 

この曲はショパンにとって気に入らなかった

らしく、「自分が死んだらこの曲を燃やしてほしい」と友人のユリアン・フォンタナに頼んでいたそうです。

 

しかし、ショパンの思いとは裏腹に

即興曲」と記されていたこの曲がユリアンの手によって「幻想」と付け加えられて出版されてしまいます。

 

 

それがあるからこそ、いま私たちはこの曲を聴けるんですね。

 

 

 

《演奏上のコツ》

 

【冒頭】

 

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出だしの和音からインパクトがありますね。

 

5小節目以降に意識が向きがちになるこの曲ですが、出だしの和音をこそ美しく弾いていただきたい。

 

ソ♯→ド♯

オクターブというシンプルな和音。

特に身体の位置も気をつけて、腕や肘を少し左に持っていくだけで良い音が出せます。

 

 

【5小節目〜】

 

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第1の壁、左右のリズムが違いますね。

右手は16分音符8つに対し左手は6連符となっています。

 

片手練習をしっかり行いましょう。

右手は指が滑らないようにスローテンポの練習や変奏を取り入れます。

左手は手首を使ってしなやかに動かし、低音の安定感が出るようにしたいです。

 

両手を合わせる際は、拍のあたまを合わせます

右手の16分音符に意識が行きがちですが、左手を絶えず聴いてください

 

ある程度弾けるようになってきたら、左右の割り切れないリズムの「あいまいさ」を味わってみて下さい💡

 

 

 

【35小節目〜】

 

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最も盛り上がる箇所です。

 

右手35小節目の16分休符でタメ(呼吸)を入れると演奏が引き締まるでしょう。

 

 

【41小節目〜】

 

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これまでとはうってかわり、美しい中間部がやってきました。

フレーズのまとまりを理解し、自然な歌を心がけて下さい。

 

強弱だけではなく、遠近、浅深をイメージするだけでも変化が生まれますよ💡

 

全てをゆっくり歌うのではなく、

その中でも前に進むところ、盛り上がる所を入れることで、より魅力的な演奏になります。

 

 

 

 

「幻想即興曲」はペダルを踏みすぎると誤魔化した演奏になるので注意が必要です。

ペダルなしでも美しく演奏できると、ペダルを踏むことで更に響きが増す演奏にできるでしょう。