いつきのピアノ生活

ピアノに関することを思いつくままに。更新不定期です。

【ピアノの選定】〜2台のうちどちらを選ぶ?〜

 

SK(Shigeru Kawai)の選定に行ってきました。

 

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https://www.kawai.jp/product/c/grandpianos/sk/

 

 

選定とは?

同じ品番のピアノを2台、もしくは3台置いて弾き比べ、自身の気に入った方を選べるシステム。

Shigeru Kawaiが2台並んでいるだけでも贅沢ですね😍

 

 

 

1台目

タッチがとても軽かったです。

YAMAHAのC5Xに近いような、キラキラした音でした。

 

今までRXの中でもタッチが重いピアノを弾いていたのでどのピアノを弾いても軽く感じます。

 

が、その中でもスタインウェイに似た軽さがありました。

同音連打は弾きやすいですが、あまりにも軽すぎたのでこの時点で半ば決まっていました😂

 

音色はさすがSKのピアノ🎹

低音の安定感が素晴らしい…!

調律も前日から準備して下さっていたので音の狂いもなく、気持ち良い試弾になりました。

 

 

 

2台目

一音弾いた時に、「あ、こっちだ💡」と即決。

88鍵盤すべての音の半音階を弾いて音のムラがないか確認します。

 

また、弱音を確認するためにラヴェルの「水の戯れ」を弾き、ソフトペダル(三本のペダルのうち一番左側)の踏み心地も確かめます。

 

次に強奏時の響きを確認するためにリストの「ハンガリー狂詩曲第12番」を選曲。

いま練習している曲で弾き慣れたものがどう聴こえるかを確認しました。

 

 

タッチは今のRXよりは軽いですが、手に対してすごく馴染みました。

音色は一言で言うなら"まろやか"です。

 

弾き方によって豊かで華やかになる、素敵な音です。

 

最後にショパンの「幻想即興曲」を弾きました。

中間部の美しい旋律をあのように気持ち良く弾ける日がくるとは思ってもみませんでした。

 

 

 

こうして、2台目に弾いたピアノが新たなパートナーとなりました🎹

 

 

選定にかかった時間は20分も経ってなかったと思います。

同じ品番でも、どちらも良い音ですが音色や響きが異なり、ピアノの個性を感じました。

SK(シゲルカワイ)の試弾

 

SKを試弾してみた感想を書いていこうと思います💡

 

 

 

そもそもSK(シゲルカワイ)とは何か?

→KAWAIさんのピアノの中でもグレードの高いピアノのようです🎹

 

ピアノを作る過程で、響板の乾燥時間を人工ではなく天然乾燥にしたり(長時間かかるらしい)、

使用されている木材やハンマーが厳選されているなど

フルコンサートピアノに近づけるよう設計されています。

 

コンクール会場で使用されている王道ピアノメーカーの「スタインウェイ」は

演奏者の実力を如実に反映する楽器ですが、

SKはそれを倣っていて、かつKAWAIの持ち味の丸みあるまろやかな音を生み出したピアノといえるでしょう。

 

 

 

【試弾】

 

今回弾いたものはSK2とSK3です。

SK2(¥2,750,000+税)

https://www.kawai.jp/product/sk-2/

 

SK3(¥3,200,000+税)

https://www.kawai.jp/product/sk-3/

 

 

奥行きが8cmしか違わないのですが、これがまた響きが全然違う…!😳

 

SKシリーズは椅子に座って弾いた時に響きが弾き手にダイレクトに伝わってくる印象でした。

タッチは従来のモデルRXシリーズやGXシリーズに比べて軽く感じる設計になっています。

 

特にSK3になるとスタインウェイのタッチ感を彷彿させる仕様でした。

 

連打にもちゃんとついてきてくれて、演奏者が鳴らしたい音を敏感に感じ取ってくれます。

 

 

SKシリーズで特に良かったと思うのが低音部です。

 

ピアノの構造上、低音は太く長い弦が張られています。

メロディラインの高音はYAMAHAさんの方がキラキラした音で響きますが

低音は圧倒的にSKに分がありました🎹

 

ppでも響く音、ffならダイナミックで華やか、曲を盛り上げるに相応しい太さがあります。

 

 

また、ペダルも特徴があります。

フルコンサートピアノで搭載されているラウドハーフペダル機構がSKにはあります!

 

音をぼかして響かせたい、

ペダルをしっかり踏んでダイナミックな演奏にしたい

演奏者の表現の幅をさらに広げてくれます。

これはGXシリーズやYAMAHAのCXシリーズにはないのでありがたいですね👍

 

 

今回は、部屋に置くのでコンパクトサイズのSK2を購入しましたが、本格的に響きを楽しまれるならSK3おすすめです✨

 

練習一例

 

Twitterにて、「どんな練習をしているのか気になる💡」とのコメントを頂きました😊

 

私はこんな練習をしています✨

 

↓       ↓       ↓

 

【現在の課題曲は以下の通り】

 

プロコフィエフ/ピアノソナタ第2番 第4楽章

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番 第1楽章

・リスト/ハンガリー狂詩曲第12番

・バッハ/パルティータ第6番「アルマンド」「コレンテ」「エア」

 

 

 

弾く順番はその日の気分によって変わりますし、練習時間の配分も決めていません😌

 

練習は「無理をしない事」というスタイルをとっているので体力が無くなれば練習を切り上げることもしばしば…🤣

 

 

 

プロコフィエフ/ピアノソナタ第2番 第4楽章》

私にとって初めてのプロコフィエフ作品でしたのでタッチに注意しました。

また、プロコフィエフ作風を知るために戦争ソナタ(6番、7番、8番)の全楽章を聴き、雰囲気を掴みました。

 

こちらの2番はプロコフィエフの若き日の作品です。

 

文字でタッチを伝えるのは限界がありますが…

瞬発力を使った正確なタッチ、

音色は鋭く、核を突くかのようなイメージを持っていました。

また、日本にはないロシアの地の厳しい冬を想像しながら弾いています。

(私は外国へは行ったことないので想像のみです🤣)

 

 

 

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番 第1楽章》

ようやく譜読み状態を脱してきた段階です。

ずっと「弾けない…⁉︎」と闘っていました😂

 

ひたすらゆっくり、焦らず、じっくりと。

 

協奏曲はピアノソロとは全く別物!

時にはオーケストラの他楽器と寄り添い、支える音を出す必要が出てきます。

 

プロの方の音源を聴いて、オーケストラとどのように対話されているか、どんな音色を出しているかを学んでいます。

 

 

 

《リスト/ハンガリー狂詩曲第12番》

こちらも演奏時間10分にもなる大曲です。

 

p(弱音)で美しく響かせたい箇所と、

ffで埋め尽くすような、ドンと自分の中に響くような音を出す箇所とが交互に出てくる曲です。

 

演奏が素晴らしい人ほど、強弱の差も大きいので、私もそれに倣うように練習しています✨

 

リストは和音がたくさん出てくるため、和音のバランスにも気をつけています。

 

 

 

《バッハ/パルティータ第6番》

こちらのパルティータは

自分の課題である「左手を歌わせること」のために選曲しました。

 

右利きだと左手のコントロールがどうしても難しいですが、バッハは左右のバランスをとるには良い練習になります😊

 

バッハは

インベンション→シンフォニア平均律組曲と進んでいきますが

特にインベンション、シンフォニアはバッハの基本ですのでオススメです💡

 

 

 

 

 

ピアノの練習

 

ピアノはお家での練習が大切💡

練習は時間ではなく、「質」が大切です。

 

どんな練習が効果的か、自分に何が足りないのかを上手く分析しましょう。

 

 

【初級編】

・片手ずつ弾く

メトロノームに合わせて弾く

・弾きづらい箇所の部分練習

・スローテンポで弾く(←これは大切☆☆☆)

 

 

 

【中級編】

中級編では上記に加え、

・和音が立体的に聞こえるか

・右手(メロディ)と左手(伴奏)の音のバランスが美しいか

レパートリーを増やすために、多くの曲に挑戦するのも良いでしょう🎼

 

初級編でもオススメしていた、「スローテンポ」弾き。

中級者の方はもう一歩踏み込んで、

スローテンポで「綺麗に」弾くことを心がけてみて下さい。

 

音の響きやバランスを聴き分け、音色の変化をつけたり、ppやpといった弱音が出せているか、

強弱の差がついているかどうかを確認しながら弾くと良いです。

 

 

スローテンポと侮るなかれ。

…意外と難しいですよ?🤣

 

 

 

【上級編】

 自分が弾いている音がどんな風に聴こえているか、考えながら弾く練習をします🎹

 

また、楽譜通りに弾くだけではなく

 

・作曲家がどんな人生を歩んだのか

・当時の時代背景

なども調べると曲の解釈が深まり、演奏にも現れます。

 

また

どこで弾くのか?

弾く場所のイメージも大切です。

 

発表会やコンクールなど、ホールでの響きを重視するのか

それともストリートピアノで即興性と、聴衆の方の反応に合わせて弾き方を変えるのか?

 

本番のイメージトレーニングをして準備を入念に。

 

 

 

演奏を高めるためには【録音】がオススメです!

今ではスマートフォンで気軽に録音が可能です。弾いている時には気づかなかった事が、後で客観的に聞く事により「発見」が得られることもあります。